家具は一生もの?そんなわけない家具の耐用年数について

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よくお客さんから、家具は一生ものだから…なんてことばを聞きました。
えっ?そんなわけないじゃん、なんて店員のボクは思っていましたが、そんなこと直接お客さんには言えません。
で、「昔は婚礼家具とか嫁入り道具の桐タンスとかお手入れ次第で長く使えましたね。」とか、「使用環境にもよりますが、お手入れ次第で長く使えますよ」とか、遠回しに一生なんて使えないということを伝えていました。

まぁ、家具は普通に使っていれば電化製品みたいに壊れることなんてあまりないんですが、それでもやっぱり「形あるもの、いつか壊れる」のとおり、壊れるんです。どこから「一生もの」なんてでてくるんでしょうねぇ。

店員にも責任がある「家具は一生もの」説

よく、いいものを売るために「一生使えますよ」なんて言ってしまう店員もいるのかもしれません。もちろん、お手入れ次第で長く使える、場合によっては一生使えるなんてこともあると思います。アンティーク家具なんてそうですよね。100年以上前の家具とかありますもんね。

でもね、そういう家具って、ちゃんとお手入れされてたり、修理されたり、大切に大切に何代かに渡って使われてるんですよね。その辺のところをちゃんと伝えていない。
また、お客さんも高いものを買ったんだから長く使えて当たり前という感覚があるんだと思います。

家具は使っていればやっぱり壊れる

家具はやっぱり使っていれば壊れます。
例えばテーブル。上にものを置きますよね。重たいものを載せることもあると思います。手をついて立ち上がったり、ときには掃除のために引きずって動かしたり。
そうすれば、やっぱり天板と脚の接合部分に負荷がかかります。ネジで止まっていればネジが緩むこともあるでしょうし、木ですから乾燥すれば縮み湿気を含めば膨らみ、それを繰り返して接合部分が緩みます。乾燥がひどければ割れることだってあります。
そうなったときに、お手入れが大事です。ときどきネジが緩んでないか確認して、緩んでいれば締めなおすですとか、天板にこぼした水はちゃんと拭き取るとか、そういったことをする必要があります。それを店員はちゃんと説明しなきゃダメですし、お客さんも忘れずにお手入れしないとダメですよね。

じゃあ家具の耐用年数はどのくらいなの?

家具の耐用年数…これがむずかしいところですよね。ほんとうにお手入れ次第なんです。
ネジ止めされている部分があれば、ときどきチェックして緩んでいれば増し締めするとか、大事なんです。緩んだままほっとけば、ガタガタがどんどんひどくなりネジ穴の部分の木が割れてしまうとかあります。
ソファとかだって、座る部分の中身のウレタンがヘタってきますし、ベッドのマットレスだってそうです。イスも背もたれに力がかかるように座っていればガタがくるでしょう。
要は、お手入れが肝心です。ときどきチェックして、ガタがないか、ネジは緩んでないか、木と木の接合部分に隙間ができ始めてないか、木にヒビが入っていないか、気をつけて見てみて、何かあれば早めに手当てをする。このお手入れ次第で、10年以上きれいに使えることもあるでしょうし、場合によっては20年近く使えたりもするでしょう。

結局はお手入れ次第

なぁんだ、結局耐用年数はわからないのか、とお思いでしょうが、実際そうなんです。結論がなくて申し訳ないのですが、結局はお手入れ次第、大切に使うことで長く使えます、というなんとも歯切れの悪いお話でゴメンナサイ。

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