たんすの気持ち

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今さっき、報道ステーションで「3.11から 伝えたい たんすの気持ち」がやっていました。
元家具屋の店員のボクとしては、「お?」と反応してしまいました。
100年前のたんすがよみがえる…そこで暮らす人を見続けてきた家具がよみがえることで、復興を少しずつ進めていく…なんか感慨深いものがありますね。

分解して組み立て直したり、削り直したり、塗り直したり…お手入れでたんすがよみがえる

桐たんすだったり岩谷堂だったり、昔ながらの家具は修理したり削り直したりすることで再生させることができます。
木そのままを使って作られているので、削ったりして表面をきれいにしたり、組み直したりすることで再生できるんですね。
ただ、今買おうとすると金額はやはりそれなりに高額になります。

よくあるプリントシートを貼ったものであったりすると、修理するよりも買ったほうが安くなっちゃったりするんです。家具屋も家具屋で、「新しいの買っちゃったほうがいいですよ」とか言っちゃうんですよね。売上がほしいですから。

でも、これってどうなんでしょうかねぇ。経済をまわすという意味では新しいものをどんどん買ってもらって消費してもらうほうがいいかもしれないですけど、ボク個人としては、ぼろくなっても修理して思い出とかといっしょにとっておけたらなぁ、とか思っちゃうんですよね。

家具屋の店員のとき、そんな気持ちもあったりしましたが、そんなこと言うと、偉い人たちから「どんどん売れ、古いのは捨ててもらってどんどん新しいのを買ってもらえ」とか、「お前は甘いんだよ」とか言われて、罵られてしまうので、新しいのを勧めてしまっていましたが、やっぱり心の隅に引っかかるんですよね。

なんだか愚痴っぽくなっちゃうのでこのへんでやめときます。

たんすの気持ち…

売上至上主義もいいですが、たまには振り返りたいですね。

 

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