今ではあまり揃える人はいませんが、婚礼タンスをもっと使ってほしい

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婚礼家具…
いまではもうほとんど揃える人はいないのではないでしょうか。
ボクがまだ家具屋の店員だったころは、婚礼タンスがよく売れていました。家具屋のメイン商材といってもいいほどです。それがだんだん売れなくなっていって…

婚礼家具っていってもいろいろありますが、ここでいっているのはタンスがメインです。婚礼タンスってやつですね。以前は嫁入り道具のひとつでした。
今回は、婚礼家具のお話です。

20年ほど前までは、結婚するときに婚礼家具一式を揃える人が多かった

20年ほど前までは、結婚するときに婚礼家具一式を揃える人が多かったです。嫁入り道具っていう慣習がまだまだ残ってたんですね。

家具屋の店員だったころ、結婚する人たち相手の営業活動もしてました。結婚に合わせて婚礼家具を買ってくださいって営業するわけです。メインは婚礼タンス、ふとんですが、ほかにも、食器棚、食堂セット、テレビ台、ベッド、カーテン…とかいった感じですね。

そのころは、結婚して最初はアパートに入居する、というパターンが多かったと思います。当時は今みたいに結婚してすぐマンションを買うとかよりも、まずアパートに、という感じです。で、クローゼット付きのアパートなんてまだあまりないですから、洋服タンスと整理タンスと和タンスがセットになった婚礼タンスがまだ売れたんですね。

婚礼タンスはよくできていた

婚礼タンスはよくできていました。サイズとか、材質とか、分解とか。長く使うことが前提にあるので、引越しがあっても安心なようにできていたんです。

サイズ

まず、団地サイズの4畳半とかでも設置できるように、洋服タンスと整理タンス、その上に和タンスを載せて並べても団地サイズの4畳半の一辺、もしくは6畳の短いほうの辺に収まるよう、2m40cmくらいのサイズにできてたんですね。和タンスをおろして、洋服タンス、和タンス、整理タンスの3つを並べると、6畳の長いほうの辺に収まるようになっていました。
引越しが多くても、引っ越した先のアパートでもちゃんと置けるわけです。

材質

洋服タンスや和タンスの扉や、整理タンスの引き出しの前板などは、楢や桜、楡や楠などいろいろですが、中は桐が使われています。桐は、湿気が多いときは膨張して中の衣類を守り、乾燥しているときは収縮して中の空気を放出するなど、衣類の収納にはもってこいの素材です。その桐をふんだんに使っています。

分解

3枚扉の洋服タンスは扉2枚分と1枚分のボックスに分解できたり、整理タンスと和タンスは重ねたり別々に使えたりなど、比較的小さく分解することができるものが多かったです。引越しとか多くても、比較的運びやすくできていたりしたのです。

今ではあまり見かけないですが、婚礼タンスのよさを知ってもっと使ってほしい

今では結婚してすぐ大きなクローゼットのあるマンションに住んだり、婚礼タンスを買う人ってほとんどいないんだと思います。でも、それでも整理タンスは必要ですし、やっぱりその品質は格段に違います。ぜひぜひ使ってほしいなぁと思います。

え?ウチ?もちろんウチにはありますよ。中の洋服は妻のものばかりですが。

 

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