布団で寝ているという人は、布団の上げ下げは毎日のことですが、ベッドで寝ているという人は、マットレスを押入れにしまったりするなんてしないと思います。
え?する?ほんとですか?すごいですね!
そんな人はいないと思いますが、そういう人にはあまり関係のない話です。マットレスもベッドフレームの上に置きっぱなしにしないで、ときどき動かしたほうがいいというお話です。
マットレスはヘタってくる
寝るときのことを思い出してみてください。だいたい毎日同じ位置で寝ていますよね。
そりゃあ寝返りも打つでしょうし、ゴロゴロしたりするでしょうから、ずっと同じ位置で寝ていることはないと思いますが、だいたい同じ位置で寝始めると思います。
ということは、だいたい同じ位置に圧力がかかっているわけです。あなたの体重が何キロかは知りませんが、それなりの重さをマットレスのスプリングとウレタンなどの詰め物が受け止めているわけですね。特におしりの部分。けっこうな圧力がかかっているんですよ。
そりゃあスプリングも詰め物もヘタってもくるわけです。
あ、「私は羽のように軽いから関係ないわ!」という人はスルーしてください。
マットレスのローテーションで、同じ位置にばかりかかる圧力を分散させる
ずっと同じ位置にばかり圧力がかかっていたら、そこにばかり負担がかかってヘタってくる。ということは、同じ位置にばかり圧力がかからないようにすれば、負担を軽減できますよね。
負担を軽減できるということは、それだけ長持ちもさせられます。
そこで、するべきことはマットレスのローテーション。
なんか大げさな感じですが、つまりはマットレスの頭側と足側を入れ替えたり、表と裏をひっくり返したりするわけです。簡単でしょ?
マットレスのローテーションのしかた
まず、シーツとベッドパッドをはずしてみてください。
マットレスにラベルが貼ってあると思います。そう、メーカーとかブランド名が書いてあるヤツです。(なかには貼っていないマットレスもあります。)
これを目印にしてローテーションをします。ここでは、ラベルが表面の足側にあったとして説明します。
1回目。足側にあったラベルが頭側になるように、頭側と足側を入れ替えます。この状態で3ヶ月。
2回目。3ヵ月後に表と裏をひっくり返します。ラベルが裏面の頭側になった状態です。
3回目。3ヵ月後に頭側と足側を入れ替えます。ラベルは裏面の足側ですね。
そして4回目。3ヵ月後に表と裏をひっくり返します。これでラベルが足側の表になります。
1年で元に戻りましたね。
そう、3ヶ月に一度、マットレスの頭側と足側を入れ替えたり、表と裏をひっくり返したり。これがマットレスのローテーションです。
これをすることによって、ずっと同じ位置にかかる圧力を分散させることができます。マットレスの快適さを長持ちさせる秘訣です。
ちなみに、片面仕様のマットレスとかもけっこうあります。このようなマットレスの場合は、表と裏はひっくり返せないので、頭側と足側を入れ替えるだけになります。
せっかくだからローテーションするついでに
マットレスは重たいです。いいといわれるマットレスほど、厚くて重たかったりします(一般的に)。
ローテーションするのはそれなりにたいへんなので、せっかくですからローテーションするタイミングでマットレスやベッドのチェックもしちゃいましょう。
カビは生えていないですか?
ベッドのフレームのネジは緩んでいないですか?
そういったところもついでにチェックしちゃいましょう。
早速やってみよう
それでは早速やってみましょう。
あ、最初にやった日をカレンダーに書いておくことをお忘れなく。そして、次にやるタイミングもカレンダーに書いておきましょう。
マットレスのローテーションは、か弱い女性がひとりでするのは大変だと思います。そういう人は、たくましい男性にやってもらってください。たくましい男性にはたのめないという人は…からだを鍛えて自分でやってください。